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今週の相場展望 - 筋違い -

by 広木 隆

ブログを始めてからというもの、週初に「今週の相場展望」を書いてきた。今週はシルバーウィークで3営業日しかないうえに、日銀の金融政策決定会合に米国FOMCと大イベントがあり、それ次第でどうともなるので、「相場を展望する」意味がどれだけあるかとも思ったが、モーサテサーベイには回答しているので、このブログで書かないのもフェアでないと思って書く次第である。

結論から言って、今週はたいして動かないだろう。大山鳴動して鼠一匹というような結果になるのではないか。日銀は現状維持、FOMCは利上げ見送りだと思うからだ。

日銀会合の結果が出るまでは相場は動けない。よって、火曜日と水曜日の午前は動かない。これで3営業日のうち半分費やす。日銀の総括的な検証は発表されるだろうが、追加緩和は今回は見送られるだろう。そこで、若干の失望リアクションがあるかもしれないが、大きな動きにはならない。その夜にFOMCを控え、かつ翌日が秋分の日の祝日でマーケットが休場だからだ。むしろ一部に予想されていたマイナス金利の深堀りがなかった場合は銀行株が買われて市場のムードが良くなるかもしれない。

で、FOMCも利上げ見送りだが、こちらも予想通りだから市場の反応は限られ、休場明けの金曜日の東京市場は週末のポジション調整...と言っても、普通はイベントの前に持ち高を軽くしておく向きが大半だろうから、やっぱり金曜日も動かない。そんなところではないか。

この相場展望のキモは、日銀の追加緩和見送りという予想だが、その根拠は、今回は「筋が違う」ということだ。麻雀をおやりになる方には説明不要だが、麻雀には「筋」というものがあって、それは、1-4-7(イースーチ)、 2-5-8(リャンウーパー)、 3-6-9(サブローチュー)である。そして日銀の金融政策変更の筋は1-4-7(イースーチ)、つまり1月、4月、7月。だから次は11月(10/31-11/1会合)である。

異次元緩和のスタートが13年4月。黒田バズーカ2が14年10月末。マイナス金利の導入が16年1月で、ETF買い入れ倍増を決めたのが前回7月。これらはすべて、1-4-7(イースーチ)の筋である。

もちろん、それには理由がある。以前であれば4月10月は展望レポートを発表、その3カ月後の7月1月に中間評価を行っていたが、現在は四半期ごとに発表することに変わった。つまり展望レポートの発表が1月、4月、7月、11月であり、黒田日銀はそのタイミングに合わせて政策変更を実施しているのである。

日銀の金融政策決定会合に先立って、様々な報道機関から様々な「観測記事」が乱れ打ちの状況だが、これほどコンセンサスができていないのも珍しい。当局もリークしようにもできないし、メディアも信頼に足る情報を得られていないということだろう。すなわち、日銀内部でもすり合わせができておらず、その観点からも今回は準備不足で追加緩和が見送りになる公算が高いと思われる。

と、ここまで堂々と「日銀の現状維持」を予想しておきながら、追加緩和があったらどうするって?それで僕にクレームするのは「筋違い」というものだ。



広木 隆
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