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非常によくあるリスク

by 広木 隆

昨日の「今週の相場展望」で、今週はたいして動かないだろうと述べた。日銀会合の結果が出るまで相場は動けない。では、結果がわかれば市場はどう動くのか。

テレビ東京のニュースモーニングサテライトが実施しているモーサテサーベイでは9月の追加緩和を予想するひとは回答者の47%。ブルームバーグがエコノミスト43人を対象に実施した調査では、9月追加緩和を行うとの予想が23人(54%)と過半に達している。

こういう状況で緩和がなければ失望の円買い・株売りとなるだろうか。無論、若干の失望リアクションがあるかもしれないが、大きな動きにはならないだろう。その夜にFOMCを控え、かつ翌日が秋分の日の祝日でマーケットが休場だからだ。日銀の結果だけでポジションをとるのは、その後のアクションが限られるということを考えればリスクが高い。

普通ならギャンブルでオーバーナイトのポジションを張る投資家は、逆に行った場合、すぐに翌日手仕舞う覚悟があるからリスクを取れる。ところが今回は翌日に手仕舞えない。利上げ確率が低いとは言えゼロではないFOMCの前に勝負しようという投資家は少ないだろう。

と、いうことは日銀の金融政策決定会合の結果が判明し、初期反応が一巡した後、市場で投資行動をとる投資家はいなくなるということだ。大半の投資家は動けない。投資家不在のマーケット。そこを投機筋に衝かれるリスクがある。これまでもそういうことが何度もあった。「今週はたいして動かない」というシナリオが外れるとすれば、そうした波乱の展開になるリスクであろう。

非常によくあるリスクだが忘れがちなシナリオである。念のため警戒しておくに越したことはない。




広木 隆
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