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今週の相場展望

by 広木 隆

先週末は秋深まる東北へ行った。夜は三陸の海産物に舌鼓を打った。

前夜に旨いものを食べて精をつけた甲斐あって、セミナーも成功裏に終わった。帰りの新幹線では地元の純米吟醸酒と駅弁で「ひとり慰労会」だ。

先週、日経平均は9月高値を抜いて半年ぶりの水準に上昇した。下値を切り上げるペナント型三角保ち合いを上放れてきた。今週は1万7000円台をしっかり固める動きとなるだろう。海外情勢や決算発表をにらみながらだが、1万7000円台半ばを超える場面もあり得よう。

先週末、安川電機が年初来高値を更新した。一時、前日比5%高の1684円まで上昇し、約10カ月ぶりの高値を付けた。毎回、安川電機を皮きりに決算発表シーズンが始まる。しかし、今期ほど安川電機が注目を集めたこともなかったのではないか。僕は先週の<展望>でこう述べた。

安川電機と言えば前回7月の4~6月期の決算発表は印象的だった。決算発表翌日、安川電機の株価は一時前日比6%高まで上昇し、約6カ月ぶりの高値をつけた。決算は大幅減益だったが、主力の制御機器などの中国向け受注が回復傾向にあることが判明。好感した買いが集まったのだ。これ以降、決算の数字自体は振るわなくても内容が悪くなければ株価が好反応を示すケースが散見された。市場では4-9月期の決算発表に関して、円高による業績下方修正懸念が根強いようだが、米国や中国の経済指標が堅調で円高が修正されるなか、前回の安川電機のようなケースが今回の決算発表シーズンでも多くみられるのではないか。

今回も前回とまったく同じパターンになった。前回決算では安川電機の決算に対する市場のリアクションの意味がじゅうぶん浸透していなかったが、今回は広く認識されていただけに、今後の展開へ波及効果が大きい。こういうパターンが続けば日経平均は1万7000円台半ばを超えてくるだろう。そもそも1万7000円台は累積売買代金でみて売り圧力が軽いゾーンだ。案外、ふわっと抜けてしまうかもしれない。

スケジュール面では、国内は24日の9月貿易統計、28日の9月失業率・有効求人倍率、9月消費者物価指数などがめぼしいところ。海外では中国共産党の「6中全会」が24-27日に開催される。25日には独10月Ifo景況感指数、米国ではカンファレンスボードの消費者信頼感指数の発表があるが、正直、今週はマクロよりもミクロ、日米ともに決算発表が最大の注目点だろう。なお、日本では25日にJR九州が東証1部へ新規上場する。注目度の高いIPOだが、相場全体に与える影響は限定的だろう。

最後に今週の相場展望を総括すれば、円高で業績下方修正⇒相場下落と見ていた弱気筋がシナリオの修正を迫られてじわりと水準を切り上げる展開となるだろう。僕の見通し通りになればなんとも愉快な気分である。日本シリーズともに相場を楽しみたい。

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広木 隆
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