Dance with Market

今週の相場展望

by 広木 隆

今週は2日に政府の経済対策が、翌3日に内閣改造が発表される。国と地方の財政支出(いわゆる真水)は7.5兆円程度、事業規模全体は28.1兆円程度で決着か。日銀の追加緩和も出るには出たし、経済対策も明らかになる。7月の参院選終了直後から続いてきた「政策期待相場」も材料出尽くしで、ここで一旦、終わりとなるだろう。

日銀の政策会合の決定を受けて一時大幅安となった日本株は切り返して終えたものの、為替は円高に振れたまま。株式相場にとってはマイナス金利の拡大見送りを好感して買われた銀行株の上昇がプラス材料となったが、もともと株式相場よりもヘリマネ期待が高かった為替市場にとっては、日銀の決定は失望でしかない。米国で発表された4-6月期のGDP成長率が市場予想を大幅に下回ったことから円相場は一時1ドル101円台まで円が買われ、シカゴCME日経先物は大阪の終値に比べ290円安の16320円まで売られた。

週明けの8月相場初日は大幅反落スタートとなるのは避けられない。問題はその後、持ち直すことができるかだが、ここまで円高に振れていると難しいだろう。そうしたなか、否が応でも週末の米国雇用統計の発表に市場の関心は集まる。非農業部門雇用者数は18万人程度が見込まれているものの、前回が異常値とも思える大幅な伸びだったことから反動減となる可能性やBREXITの影響の有無もわからず、いつも以上に不透明感が強い。

相場においては不確実なことがリスク。「いつも以上に不透明感が強い」のであれば、いつもよりリスクが高いということだ。材料出尽くしで政策期待相場が終了し、市場は「いつもよりリスクが高い」状態にある。投資判断としてはポジションを落とすという結論になる。

今週は円高圧力が週を通じて継続し、それが株式相場の重石となるだろう。日経平均の上値は先週末終値程度に抑制されると思う。一方、下値は1万6000円の大台を割り込む場面もあると想定している。ちなみに「モーサテサーベイ」の週末予想値は、1万5800円と回答した。