Dance with Market

今週の相場展望

by 広木 隆

所要があって銀座に行った。お盆休みの真ん中なので都心はさすがに空いている。歩行者天国もデパートもがらがらだった。東京のひとは帰省したり旅行にいったりしているから銀座が空いているのは納得できるが、外国人観光客の姿も一時に比べれば少ないように感じた。「爆買い」と言われたかつての勢いは確かに失われつつあるようだ。

しかし、この暑さである。真夏の日本に旅行に来て昼間から銀座で買い物というのが旅行者の選択肢から外れるのはむしろ当然かもしれない。旅行者が消費する額は落ちているが、訪日客数自体はそれほど落ち込んでいるわけではないだろう。その辺りのところ、今週発表になる7月の訪日外国人観光客数統計で確認したい。材料難のなか、インバウンド関連が蒸し返されるきっかけになるかもしれない。

今週の相場展望

今週は決算発表も一巡し、材料に乏しく膠着感の強い展開が予想される。週初はまだ夏休み中の投資家も多く薄商いとなるだろう。しかし、「閑散に売りなし」の格言通り、深押しはなさそうだ。いまさら言うまでもないが、日銀のETF買いが意識されて下値を売り込みにくい地合いが継続している。8月12日付けレポート「トランプリスクの後退」で述べた通り、世界的に「リスクオン」に傾き、下値不安は薄らいでいる。

日経平均は17000円の大台が目の前。ここまできたら、17000円をつけにいく、というムードが高まる場面もあるかもしれない。しかし、そこからさらに買い上がるのは手掛かり難だろう。17000円をつけたとしても、目標達成感から利益確定売りに押されやすいと思う。

日本株市場はリターン・リバーサルの流れが鮮明になりつつも、折に触れ内需ディフェンシブ系への物色もみられる。循環物色で市場全体の底上げにつながってきたということだが、こういうパターンは一巡すると大型株から小型・新興株へとシフトするのが定石である。今週は大型株物色一服となるのではないか。

スケジュールとしては、15 日に4-6月期の国内総生産 (GDP)速報値が発表されるほか、17 日に米FOMC議事録(7 月 26-27 日分)が公表される。それ以外ではFRB高官の講演などが注目か。いずれにせよ目立った材料に乏しく、日経平均は1万6000円台後半を固める動きに終始すると思われる。

お盆休みが明けても、しばらくは休みボケみたいな相場になるかもしれない。ジャクソンホールあたりからはバタバタしそうだから、休めるうちに休んでおくのがよいだろう。「休むも相場」である。

銀座の昼飯は、小籠包が有名なJOE'S SHANGHAI NEW YORK 銀座店。こちらの店は開店と同時に満席だった。さすが東京、お盆休みだろうが猛暑だろうが、いるところにはひとがいるものである。

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