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今週の相場展望 - サブシナリオ 

by 広木 隆

「今週の日本株相場は、ジャクソンホールでのイエレン議長の講演待ちで動きにくいものの、日銀ETF買いの期待が支えとなって下値も限定的だろう」

世の中に、掃いて捨てるほど転がっている「相場展望」のなかで、上記見通しと違うものがあったら知らせてほしい。よく、家電量販店などで、「他店で1円でも安い商品が売られていたら値引きしますのでチラシを見せてください」みたいなことが謳われているけど、そんな感じである。市場関係者100人に聞いたら100人ともが異口同音に冒頭のような見通しを述べるであろう。

そこに死角があると思う。みんなの見通しが極端に同じに偏ると、えてしてそうならないものである。


相場観なりポジションというものは、個々のレベルでばらばらなほうが市場全体としては安定するものだ。なぜなら、どういう動きになっても、よっぽど極端でない限り、その動きを想定したものがいるということはカウンターが入るからである。

前回のブログで書いた通り、ここもとのドル円相場はかなり投機色が強い。ジャクソンホール待ちを決め込んで様子見ムードが強いなかを仕掛け的な円買いを衝かれるリスクも想定しておくべきではないか。

また、イエレン議長の講演を控えてポジション調整の動き - 例えば想定以上に堅調だったので一旦利益確定売りに動いた場合 - に対して、反対売買(すなわち買い)が入りにくいから、薄商いのなか下げが大きくなる可能性もある。(また逆も真なり)

前回のブログで、「競馬を成り立たせるのは意見の相違」というマーク・トウェインの言葉を引用した。その意見の相違がない場合、ガチガチの本命が - 例えば単勝で1.0倍のディープインパクトが - 来なかったら、二番人気の馬でも大きなオッズになる。そういう目を常に押さえておくのが勝負事の肝要である。

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広木 隆
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