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今週の相場展望 - 「いいとこどり」はない

by 広木 隆

今週は月末月初に当たるため多くの重要指標の発表がある。週末の米雇用統計が最大のハイライトだが、それに向けて米国の利上げの可能性を見極めていく神経質な展開となりそうだ。

ジャクソンホールのシンポジウムを経て、米国の年内利上げ観測が高まり、ドル円相場は円安に振れた。ドルは、ドル・インデックス(DXY)やユーロ・ドルで見ると、25日移動平均と75日移動平均が交差するポイントを抜けようとしている。ここを抜けるとドル・インデックスは一目均衡表の雲の上抜けが見込めるようになる。


ドル円は、ちょっとチャートの形状が異なり、現状がちょうど25日移動平均に位置する一方、75日移動平均は104円台後半と開きがある。そこまでは真空地帯なので、戻りは案外速いかもしれない。今週に103円台半ばまでの戻りは可能性としてじゅうぶんあるだろう。

但し、日本株は円高局面でも下がらなかったため、円安で株が上がるというのは「いいとこどり」になる。無論、円安は日本株の上昇要因には違いないが、その点を割り引いて考える必要があるだろう。米国の利上げ観測の高まりで円安ドル高になっても、株価の連動高にも限りがあるということだ。


日経平均の価格帯別出来高で16600~16800 円のゾーンのボリュームが厚い。ここの戻り待ち売りをこなしながら、週末の雇用統計を待つといった展開だろう。

米国の経済指標と為替動向次第では、日経平均は8月中旬の高値と同水準の1万6900円台に上昇する可能性もある。しかし、1万7000円の大台は - すくなくとも終値でのクリアは - やはり雇用統計を確認してからとなるだろう。

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