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今週の相場展望

by 広木 隆

今日は東京ジャズフェスティバルの最終日。国際フォーラムの昼の部に出かけた。昼下がりのコンサートのことを「マチネ」という。平野啓一郎のベストセラー『マチネの終わりに』の「マチネ」のことである。12:30の開演まで時間があったので、国際フォーラム隣のTOKIA2階にあるスペインバルでランチを食べた。長いカウンターがいい雰囲気のこの店の窓からは、東京駅を発着する列車がよく見える。タパス・パエリア・デザート・コーヒーのコースが1時間のランチタイムにちょうどよい。

東京ジャズフェスティバル、僕のお目当ては渡辺香津美と沖仁のギターセッション。これでも僕はギタリストの端くれである。腕前は伴わないが、キャリアだけは長い。

渡辺香津美と沖仁のライブは圧巻であった。特に沖仁のテクニックには圧倒された。僕は毎週日曜日、ギターの個人レッスンに通っているのだが、最近は仕事にかまけて練習不足だった。ふたりのステージを観たら、無性に練習しなければならないという危機感に襲われて、セルジオ・メンデスのステージを中座して帰った。セルジオ・メンデスが歌う「イパネマの娘」を聴けただけで儲けもの、未練はなかった。

さて、今週は今日明日の日程で中国・杭州で開かれるG20(20カ国・地域)首脳会議と、明日(5日)の黒田日銀総裁の講演、そして8日のECB(欧州中央銀行)理事会が注目される。黒田総裁の講演は、20-21日の日銀金融政策決定会合でなされる「総括的な検証」の内容に関する示唆があるか市場の注目を集める。ECB理事会については追加緩和見送りが市場のコンセンサス。BREXITの悪影響が見られないなか日米の金融政策決定会合を下旬に控えて、ここでECBが先行して動くとは思えない。

米国では6日のISM非製造業景況指数、7日のベージュブック(米地区連銀経済報告)が重要。FRB高官の動向は、7日にウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁、9日にローゼングレン・ボストン連銀総裁の講演が予定されている。微妙な雇用統計のあとだけに、9月利上げの観測を左右しそうだ。注視したい。

昨日のブログで書いた通り、週明けの東京市場で日経平均が200日移動平均を上回れば昨年12月以来。昨年のチャイナショック以来、1年余りに及んだ日本株・ドル円相場の調整も終了が見えてきた。今週は(というか今週も)株価の値動き自体が鍵である。今週は1万7000円の大台替わりと200日線超え、それが定着するかどうかが焦点になろう。




広木 隆
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