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NYダウ平均 2万ドル

by 広木 隆

NYダウ平均が2万ドルの大台に乗せた。トランプ大統領も、Great! とつぶやいた。

昨年11/25付のブログで述べたように、 19,000ドルの大台更新まで 483日を要した。18,000ドル越えから約2年かかった。それが今回は42営業日。ITバブル期以来、史上2番目に速い大台替りである。

ブログの日付は11/25、そしてダウが2万ドルに乗せた昨日が1/25。ちょうど2カ月である(ダウ平均が 19,000ドルを付けたのは11/22)。2016年から2017年へ、年が改まるのを挟んで前後1カ月。その間にあったFRBの利上げなどをこなして、ダウ平均は2万ドルの大台を達成した。

トランプ氏が大統領選で勝利した2週間後にダウは19000ドルに乗せ、トランプ氏が大統領に就任した5日(3営業日)後に2万ドルに乗せた。この躍動感、このダイナミズム。まさに新しい時代の到来を予感させるような動きではないか。

確かにこの2カ月間の動きをみれば、ものすごいスピードである。しかし、前述したように18,000ドル越えから19,000ドルまで約2年かかっている。ダウ平均が1万ドルの大台に乗せたのはITバブルの99年4月だ。そこから2万ドルまでは18年近くかかったことになる。ITバブル崩壊とリーマン危機を乗り越えて到達した2万ドルの大台である。

一方、日経平均が1万円の大台に乗せたのが1984年1月。その3年後の87年1月には2万円をつけた。さらに2年も経たないうちに、88年12月には3万円台に達している。いかに日本の80年代バブル相場がすさまじかったかである。

いまやほぼ同じ水準になった日経平均とNYダウを重ね合わせてみると、いかに日経平均がボラタイルな値動きであるかがよくわかる。ダウ平均は、ブラックマンデーやITバブル崩壊、リーマン危機などの暴落を経験しながらも、長期で見れば一貫して右肩上がり、極めてステディな上昇トレンドを辿ってきた。これが株価というものであろう。企業がゴーイング・コンサーンで企業価値の増大を追求していく限り、個別企業レベルでは栄枯盛衰があるが、株式市場全体を表す株価指数は基本的に右肩上がりになる。そこが、一定のレンジで循環を繰り返す金利との絶対的な違いである。

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広木 隆
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