LOG IN

トランプ演説 - ベット(賭け)の仕方

by 広木 隆


トランプ大統領の議会演説は、あまり踏み込んだ内容にはならないだろう。注目されている減税策の具体的な中身は予算教書を待たないと出てこないと思う。共和党下院の国境税調整と、トランプ氏の標ぼうする減税案の擦り合わせが、こんな短時間にできるとは思えないからだ。

では、明日の東京市場は失望売りで暴落か、と言えばそうはならないだろう。市場はトランプ演説が冴えないものになることを織り込んできている。日経平均は月曜まで4日続落、今日は5日ぶり反発も午後急速に上げ幅を縮め結局安値引け。これはトランプ演説に期待していない、むしろ警戒感の現れだ。よって、踏み込んだ内容にならなくても織り込み済みで下げは限定的。むしろ、反対に積極的な内容、大風呂敷を広げるようなことになれば市場はポジティブサプライズで反応するのではないか。

下げたとしても19000円割れ、せいぜい200円安くらい。反対にポジティブサプライズとなれば500円くらい上げる可能性はある。

演説がネガティブな内容になる確率を60%、ポジティブなものになる確率を40%とすると、

60%×▲200円+40%×500円

で日経平均のリターンの期待値はプラスの80円。

確率を7:3に下げてもまだ期待値はプラスである。もしも明日のイベントに賭けるなら、買いで入るのが正解だろう。ボラティリティが低い=オプション・プレミアムが安いので、コール・オプションの買いが妙味のある戦略だろう。


広木 隆
OTHER SNAPS