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8日連続陰線の意味

by 広木 隆

週明け10日の東京株式市場は買い優勢だった。日経平均は前週末比133円高の1万8797円で引けた。続伸である。しかし、賑わったのは石川製作所など防衛関連の一角のみ。東証1部の売買代金は2兆円にとどかず早くも週後半のイースター休暇入りを控えた見送りムードが漂う展開だった。「続伸である」と言ったものの、日経平均は今日で8営業日連続の陰線だ。実質新年度入りしてから、これだけ陰線が続くのは異例のことである。

何度も言うが、「続伸」である。前日比では上昇している。但し、それはほとんどが海外要因。米国株が上がったからとか為替が円安に振れたからとかの理由で朝方は高寄りして始まる。問題はその後だ。東京時間で、その寄り付きの値を抜いて終われない。特に午後から崩れるパターンが多く、日中の株価を見定めてから売りを出しているように思われる。従前から指摘している金融機関による期初の売りなら一過性のものであり心配はいらない。だが、他の要素があるとすれば厄介だ。

始値より終値が安く終わる。その意味は何か?先高期待がまったく持てないということではないか。地政学的リスクの高まりを筆頭に相場にとって不透明材料が増してきた。市場自身が発している弱気シグナルにもっと耳を傾けるべき局面かもしれない。

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広木 隆
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