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人の後追いでは儲からない

by 広木 隆

今日の日経新聞朝刊に、<「教祖」にならう米ETF 著名ファンド保有銘柄で構成>という記事があった。

「教祖」と呼ばれるヘッジファンドの知恵を株式銘柄選別に取り入れた上場投資信託(ETF)が米国で脚光を浴びている。その名も「GURU(グル)」。2012年6月にニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場して以来、年率14%の総収益率を確保しており、好調なパフォーマンスと、手数料の低さが人気の背景だ。

四半期ごとに米証券取引委員会(SEC)に提出する「13F」を基に、大手ヘッジファンドの保有する銘柄で作られたインデックスに連動する。著名投資家ジョン・ポールソン氏や物言う株主として有名なサード・ポイントなどの大手ファンドが含まれているという。それに低コストで投資できるとあれば、人気となるのもわかる。

確かに年率14%は素晴らしいリターンだ。しかし、2012年6月を起点にすればS&P500指数は約16%のリターンだ。この5年弱の期間、配当も含めたトータル・リターンの累積ではS&P500指数が20%もアウトパフォームしている。

過去2年間のリターンはS&P500の13%に対して、GURUはマイナス2%超。完敗である。

無理もない。F13というSECの報告書に記載されている銘柄は、ヘッジファンドが「保有していた」銘柄であるのは確かだが、「現在も保有している」かどうかは定かではない。大きいファンドであればあるほど、コバンザメ投資家の存在は意識する。当然、手の内が明らかになったら提灯をつけて買われることも計算の内だろう。それを有難がって買いに行っても残りかすしかとれないのは自明だ。

投資にフリーランチはないという、良い例だろう。

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広木 隆
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