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今週のマーケット展望

by 広木 隆

20⽇から埼⽟・千葉・神奈川・愛知にまん延防⽌等重点措置が適⽤される。10都府県に対象が広がるが、感染者拡大に歯止めがかからず緊急事態宣⾔の再発動の懸念が強まっている。こうしたコロナ対策の遅れが、欧米株に対する日本株の出遅れの理由だと再三指摘してきたが、その欧米でワクチンの接種を制限する動きが出始めたと日経が報じている。一部ワクチンで投与後に血液の塊「血栓」ができる症例が報告されたため、米国が接種を一時停止したほか、英国は接種対象を制限した。今週は主な経済指標の発表も少ないことから、欧米でも景気回復期待が高まらず、株式相場の上昇も一服となりそうだ。それでも米国の長期金利が安定化に向かっていることから、大きな崩れはないだろう。

日本株は膠着感が強まっている。そうしたなか決算発表シーズンを迎える。22日に日本電産やオービック、ディスコ、23日にはエムスリーの決算発表があり、いずれも好決算が予想される。それだけに市場は警戒を強めている。好決算を発表して急落した安川電機のケースの再来にならないかと戦々恐々なのだ。したがって22日までは様子見姿勢で神経質な展開が続こう。日本電産などの決算を無事通過すれば、市場は「安川電機のトラウマ」を払しょくできるだろう。重要な試金石となる。

⽶国では決算発表シーズンが本格化し、19⽇にIBMやコカコーラ、20⽇にJ&JやP&G、ネットフリックス、21⽇にベライゾン、22⽇にインテルやAT&T、ダウ、23⽇にアメックスなどがある。欧州では21日の蘭ASMLに注目。

今週は22日に注目のIPOが3件重なる。ビジョナル(4194)とステラファーマ(4888)がマザーズへ、ネオマーケティング(4196)がジャスダックへそれぞれ新規上場する。ビジョナルは知名度も高い大型のIPOだ。上値が切り下がる日本株の株価指数のなかで、IPOインデックスだけは高値圏を保って推移している。主力銘柄が手掛けにくい分、IPO銘柄が盛り上がりそうだ。

日経平均の予想レンジは29,400 – 30,500円とする。

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