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今週のマーケット展望

by 広木 隆

先週の日本株は上値の重さを露呈する値動きとなった。米国株高を受けて高く始まってもその水準を維持できない。3万円を回復してもあっさり割ってしまう。火曜日には大幅陰線。金曜日も同様にプラス圏は維持したものの朝方の300円高のあと値を消して安値引けだ。日経平均は高値を切り下げる格好が明確になっている。

一方、この間、欧米株は高値追いとなった。米国のダウ平均、S&P500だけでなくドイツDAXをはじめ欧州株も高い。ユーロスットクス600はコロナ前を回復し1年2か月ぶりに史上最高値を更新した。高値更新の欧米株、高値切り下げ型の日本株。この彼我の差は何に由来するのか。繰り返し述べている通り、コロナ対応の差だろう。

その意味で12日から始まる高齢者のワクチン接種が遅滞なく進むことを期待したいが、日経の報道によれば主要都市の6割が高齢者の接種のピーク時に必要な医師や看護師を確保できていない。高齢者の接種をいつ終えられるか見通せないことなどから、一般住民への開始時期を未定とする都市は7割に達したという。

欧米に劣後する日本株と述べたが、2月に日経平均が3万円をつけた時、日本株が先行して上げていたという面もある。年初からの動きを比べれば、日本株がこの2カ月、だれていた間に欧米株がキャッチアップしてきたと見ることもできる。

TOPIXは三角保ち合いのようなチャートの形状だ。そろそろ放れる頃か。下旬から始まる決算発表の好業績を先回りする買いが見られてもよい。先週末に発表された安川電の決算がその契機となるか、週明けの東京市場の注目点である。

今週の主な経済指標は12日に3月工作機械受注、13日に中国3月貿易収支、14 日に米ベージュブック(地区連銀経済報告)、15 日に米 3月小売売上高、米3月鉱工業生産、4月ニューヨーク連銀製造業景気指数、16日に中国1-3月期GDP、中国3月工業生産、中国3月小売売上高など。

今週から米国企業の第1四半期決算発表が始まる。まず先陣を切って金融からだ。JP モルガン、ゴールドマン・サックス(14 日)、シティグループ(15 日)、バンク・オブ・アメリカ(15 日)、モルガン・スタンレー(16 日)と続く。金融では配当・自社株買いの発表に注目が集まる。

今週の日経平均の予想レンジは2万9500 – 3万500円とする。

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